維摩経(ゆいまぎょう)

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維摩経(ゆいまぎょう) (巻下之第二)
嘱累品(そくるいぼん) 第十四(だいじゅうし)


於是佛告(ここに於いて仏) 彌勒菩薩言(弥勒菩薩に言たまわく)

彌勒(弥勒) 我今以是(我、今この) 無量億阿僧祇劫所集(無量億阿僧祇(あそうぎ)劫に集めし所の)

阿耨多羅三藐三菩提法(阿耨多羅三藐三菩提の法を以って) 付囑於汝(汝に附嘱(ふそく)す)

如是輩經(かくの如き輩(たぐい)の経を) 於佛滅後(仏の滅後の) 末世之中(末の世の中に於いて)

汝等當以神力(汝等、まさに神力を以って) 廣宣流布(広宣流布(こうせんるふ)し)

於閻浮提(閻浮堤(えんぶだい)に於いて) 無令斷絕(断絶せしむること無かれ)

所以者何(所以は何となれば) 未來世中(未来世の中の) 當有善男子善女人(善男子善女人) 及天龍鬼神(および天龍、鬼神)

乾闥婆 羅剎(乾闥婆羅刹等の) 發阿耨多羅三藐三菩提心(阿耨多羅三藐三菩提心を発し)

樂于 大法 (大法を楽(ねが)うもの有るべし)

若使不聞(もしかくの如き等の) 如是等經(経を聞かざらしむれば) 則失善利(すなわち善利を失せん)

如此輩人(かくの如き輩の人) 聞是等經(これ等の経を聞かば) 必多 信樂 (必ず多く信楽して) 發希有心(希有の心を発して)

當以 頂受 (まさに頂受することを以って) 隨諸眾生(諸の衆生の)

所應得利(まさに利を得べき所に随うて) 而為廣說(為に広く説くべし)

彌勒當知(弥勒、まさに知るべし) 菩薩有二相(菩薩には二の相有り)

何謂為二(何をか謂って二と為す) 一者好於雜句文飾之事(一は、雑句文飾(ぞうくもんじき)を好み) 二者不畏深義(二は、深義を畏れず) 如實能入(如実によく入る)

若好雜句文飾事者(もし雑句文飾を好む者は) 當知是為(まさに知るべし) 新學菩薩(これ新学の菩薩と為すと)

若於如是(もしかくの如き) 無染無著(無染、無著の) 甚深經典(甚深の経典に於いて)

無有恐畏(恐畏(くい)有ること無く) 能入其中(よくその中に入りて) 聞已心淨(聞きおわりて心浄く)

受持讀誦(受持し読誦し) 如說修行(説の如く修行するもの) 當知是為(まさに知るべし) 久修道行(これ久しく道行を修すと)

彌勒(弥勒) 復有二法(また二法有り)

名新學者(新学の者と名づく) 不能決定於甚深法(甚深の法に於いて決定すること能わず)

何等為二(何等をか二と為す) 一者所未聞深經(一は、未だ聞かざる所の深き経) 聞之驚怖(これを聞いて驚き怖れ)

生疑不能隨順(疑いを生じて、隨順すること能わず)

毀謗不信(毀謗(きぼう)し信じずして) 而作是言(この言を作さく)

我初不聞(我は初めより聞かず) 從何所來(何所(いづこ)従り来たる)

二者若有護持解說如是深經者(二は、もしかくの如き深き経を護持し解説する者有らば) 不肯親近供養恭敬(親近し供養し恭敬することを肯(がえん)ぜず)

或時於中(或は時に、中に於いて) 說其過惡(その過悪を説く)

有此二法(この二法有らば) 當知是為(まさに知るべし) 新學菩薩(これ新学の菩薩と為すと)

為自毀傷(為に自ら毀傷(きしょう)し) 不能於深法中(深法の中に於いて) 調伏其心(その心を調伏すること能わず)

彌勒(弥勒) 復有二法(また二法有り) 菩薩雖信解深法(菩薩、深法を信解すといえども) 猶自毀傷(なお自ら毀傷して) 而不能得無生法忍(無生法忍を得る能ず)

何等為二(何等をか二と為す) 一者輕慢新學菩薩(一は、新学の菩薩を軽慢(きょうまん)して) 而不教誨(教誨(きょうけ)せず)

二者雖解深法(二は、深法を解すといえども) 而取相分別(相(表相)を取りて分別す) 是為二法(これを二法と為す)

彌勒菩薩(弥勒菩薩) 聞說是已(これを説きたもうを聞きおわり) 白佛言(仏に白して言さく)

世尊(世尊) 未曾有也(未曽有なり) 如佛所說(仏の説きたもうが如きは) 我當遠離如斯之惡(我、まさにかくの如き悪を遠離し)

奉持如來(如来) 無數阿僧祇劫所集(無数阿僧祇劫に集めたまいし所の) 阿耨多羅三藐三菩提法(阿耨多羅三藐三菩提の法を奉持(ぶじ)すべし)

若未來世(もし未来世の) 善男子善女人(善男子善女人) 求大乘者(大乗を求むる者には) 當令手得如是等經(まさに手に、かくの如き等の経を得しめ)

與其念力(それに念力を与え) 使受持讀(受持し読誦せしめ) 誦為他廣說(他の為に広く説かしむべし)

世尊(世尊) 若後末世(もし後の末世に) 有能受持讀誦(よく受持し読誦し) 為他說者(他の為に説く者有らば)

當知皆是(まさに知るべし) 彌勒神力之所建立(皆これは弥勒が神力の建立する所なることを)

佛言(仏言たまわく) 善哉善哉(善哉善哉) 彌勒(弥勒) 如汝所說(汝が所説の如きは) 佛助爾喜(仏、爾(なんじ)を助けて喜ばしめん)

於是(ここに於いて) 一切菩薩合掌(一切の菩薩合掌して) 白佛(仏に白さく)

我等亦於如來滅後(我等もまた如来の滅後に於いて) 十方國土(十方の国土に)

廣宣流布 阿耨多羅三藐三菩提法(阿耨多羅三藐三菩提の法を広宣流布せん)

復當開導諸說法者(またまさに諸の法を説く者を開導(かいどう)して) 令得是經(この経を得しむべし)

爾時(その時) 四天王(四天王) 白佛言(仏に白して言さく)

世尊(世尊) 在在處處(在々処々の) 城邑(城邑) 聚落(聚落) 山林(山林) 曠野(曠野に) 有是經卷(この経巻を) 讀誦解說者(読誦し解説する者有らば)

我當率諸官屬(我、まさに諸の官属を率いて) 為聽法故(法を聴かんが為の故に)

往詣其所(その所に往詣し) 擁護其人(その人を擁護せん)

面百由旬(面(まのあた)り百由旬(ゆじゅん))

令無伺求得其便者((悪魔の)伺い求めて、その便を得る者無からしむべし)

是時(この時) 佛告阿難(仏、阿難に告げたまわく)

受持是經(この経を受持して) 廣宣流布(広宣流布せよ)

阿難言唯然(阿難言わく唯(ゆい)然り) 我已受持要者(我、已に要を受持す)

世尊(世尊) 當何名斯經(まさに何(いか)んがこの経を名づくべき)

佛言(仏言たまわく) 阿難(阿難) 是經名為(この経を名けて) 維摩詰所說(『維摩詰が所説』と為し)

亦名不可思議解脫法門(また『不可思議なる解脱の法門』と名づけ) 如是受持(かくの如く受持せよ)

佛說是經已(仏、この経を説きおえたもう)

長者維摩詰(長者維摩詰) 文殊師利(文殊師利) 舍利弗(舎利弗) 阿難等(阿難等)

及諸天人(および諸の天人) 阿修羅(阿修羅) 一切大眾(一切の大衆)

聞佛所說(仏の説きたもう所を聞いて) 皆大歡喜(皆大いに歓喜す)


(( 仏国品第一 )) (( 方便品第二 )) (( 弟子品第三 )) (( 菩薩品第四 )) (( 文殊師利問疾品第五 )) (( 不思議品第六 )) (( 観衆生品第七 )) (( 仏道品第八 )) (( 入不二法門品第九 )) (( 香積品仏品第十 )) (( 菩薩行品第十一 )) (( 見阿閦仏品第十二 )) (( 法供養品第十三 )) (( 嘱累品第十四 ))


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