仏説観無量寿経

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華座観

【15】
仏告阿難及韋提希（仏が、阿難及び韋提希に告げます）諦聴諦聴（明らかに聴け、明らかに聴け）善思念之（善く思念しなさい）仏当為汝（仏が、まさに汝の為に）分別解説（分別し解説するのは）除苦悩法（苦悩を除く法です）

汝等憶持（汝等が憶持し）広為大衆（広く大衆の為に）分別解説（分別し解説しなさい）説是語時（この語を説く時）無量寿仏（無量寿仏が）住立空中（空中に浮かび）観世音・大勢至（観世音・大勢至の）是二大士（この二大士が）侍立左右（左右に侍立し）光明熾盛（光明は熾盛にして）不可具見（つぶさに見ることが、できません）

百千閻浮檀金色（百千の閻浮檀の金色も）不得為比（比べものになりません）時韋提希（時に韋提希が）見無量寿仏已（無量寿仏を見て）接足作礼（接足作礼し）白仏言（仏に言います）

世尊（世尊よ）我今因仏力故（我今、仏力の故に）得見無量寿仏及二菩薩（無量寿仏及び二菩薩を見ました）未来衆生（未来の衆生は）当云何（如何にして）観無量寿仏及二菩薩（無量寿仏及び二菩薩を観察できますか）仏告韋提希（仏が、韋提希に告げます）欲観彼仏者（彼の仏を観たい者は）当起想（まさに想念を起こすことです）念於七宝地上（七宝の地上に於いて）作蓮華想（蓮華の想をしなさい）

令其蓮華一一葉（その蓮華の各々の葉が）作百宝色（百宝の色をしていて）有八万四千脈（葉に八万四千の脈が有り）猶如天画（なほ天の画のようで）脈有八万四千光（脈に八万四千の光が有り）了了分明（了々分明に、）皆令得見（皆、必ずよく見なさい）華葉小者（華葉の小さいのは）縦広二百五十由旬（縦広二百五十由旬で）如是蓮華（このような蓮華に）有八万四千葉（八万四千の葉が着き）一一葉間（各々の葉の間に）各有百億摩尼珠王（各々百億の摩尼珠王が有り）以為映飾（これで映飾します）

一一摩尼（各々の摩尼は）放千光明（千の光明を放ち）其光（その光は）如蓋七宝合成（蓋のように七宝を合成し）遍覆地上（地上を覆い）釈迦毘楞伽宝（釈迦毘楞伽宝の）以為其台（台とし）此蓮華台（この蓮華の台は）八万（八万の）金剛・甄叔迦宝（金剛・甄叔迦宝や）梵摩尼宝・妙真珠網（梵摩尼宝や妙真珠網で）以為交飾於（交飾します）

其台上自然而有四柱宝幢（その台の上に、自然に四柱の宝幢が有り）一一宝幢（各々の宝幢は）如百千万億須弥山（百千万億の須弥山のようで）幢上宝幔（幢上の宝幔は）如夜摩天宮（夜摩天宮のように）有五百億微妙宝珠（五百億の微妙の宝珠で）以為映飾（映飾します）一一宝珠（各々の宝珠に）有八万四千光（八万四千の光が有り）一一光作（一々の光が）八万四千異種金色（八万四千の異種の金色で）一一金色（各々の金色は）遍其宝土（遍くその宝土で）処処変化（処々に変化し）各作異相（各々異相を成します）

或為金剛台（或いは金剛の台となり）或作真珠網（或いは真珠網となり）或作雑華雲（或いは雑華雲となり）於十方面（十方面に於いて）随意変現（意に随いて変現し）施作仏事（仏事を施します）是為華座想（これを華座の想とし）名第七観（第七の観と名付けます）仏告阿難（仏が、阿難に告げます）如此妙華（このような妙華は）是本法蔵比丘願力所成（根本は法蔵比丘の願力によるものです）若欲念彼仏者（もし彼の仏を念じたい者は）当先作此華座想（まさに先ず華座の想をすべきです）

作此想時（この想をする時は）不得雑観（雑観しないことで）皆応一一観之（皆一々に観察し）一一葉（一々の葉や）一一珠（一々の珠や）一一光（一々の光や）一一台（一々の台や）一一幢（一々の幢を）皆令分明（皆分類し明らかにし）如於鏡中（鏡の中に於いて）自見面像（自らの面像を見るようにしなさい）此想成者（この想を成す者は）滅除五万劫生死之罪（五万劫の生死の罪を滅除し）必定当生極楽世界（必定に、極楽世界に生まれます）作是観者（この観をなす者を）名為正観（名付けて、正観とします）若他観者（他観する者を）名為邪観（名付けて、邪観とします）

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仏説観無量寿経（ぶっせつ かんむりょうじゅきょう）

仏説観無量寿経（ぶっせつかんむりょうじゅきょう）