徒然草

元に戻る 新着の囲碁棋譜

(0) (10) (20) (30) (40) (50) (60) (70) (80) (90) (100) (110) (120) (130) (140) (150) (151) (152) (153) (154) (155) (156) (157) (158) (159) (160) (161) (162) (163) (164) (165) (166) (167) (168) (169) (170) (171) (172) (173) (174) (175) (176) (177) (178) (179) (180) (190) (200) (210) (220) (230) (240) (241) (242) (243)


徒然草 第百六十二段



遍照寺の承仕(じょうじ)法師(遍照寺で雑役に従事する僧が) 池の魚を日来(ひごろ)飼ひつけて(池の鳥を日ごろ飼いならしておいて)

堂のうちまで餌(え)をまきて(堂のうちまで餌をまいて) 戸ひとつあけたれば(戸をひとつあけておいた所)

数も知らず入(い)りこもりけるのち(数も知らず多くの鳥が入りこもった後)

おのれも入りて(自分も入って) たて篭(こ)めて(閉め切って) 捕へつつ殺しけるよそほひ(捕えては殺している様子が)

おどろおどろしく聞えけるを(騒々しく聞こえてきたのを) 草かる童(わらわ)聞きて(草を刈る少年が聞いて)

人に告げければ(人に告げたので) 村の男どもおこりて(村の男たちが大挙して押し寄せ)

入りて見るに(入ってみると) 大雁(おおがん)ども(たくさんの大雁(おおがん)が)

ふためきあへる中に法師まじりて(騒ぎ合う中に法師がまじって) 打ちふせ(叩き伏せ) ねぢ殺しければ(ねぢ殺していたので)

この法師を捕へて(この法師を捕えて) 所より使庁へ出したりけり(その場所から検非違使庁へ突き出したのだった)

殺す所の鳥を頸(くび)にかけさせて(殺した鳥を頸にかけさせて) 禁獄(きんごく)せられにけり(牢獄に閉じ込められたという)

基俊大納言(もととしのだいなごん)(基俊大納言が) 別当 の時になん侍りける。(別当の時のことでございました)


(0) (10) (20) (30) (40) (50) (60) (70) (80) (90) (100) (110) (120) (130) (140) (150) (151) (152) (153) (154) (155) (156) (157) (158) (159) (160) (161) (162) (163) (164) (165) (166) (167) (168) (169) (170) (171) (172) (173) (174) (175) (176) (177) (178) (179) (180) (190) (200) (210) (220) (230) (240) (241) (242) (243)


Copyright ©2025 Matsumura DB Lab. All rights reserved.

お問い合わせメールは、こちらからお願いします。Please contact us !

あなたは 0000040040 人目のお客様です。
You connected as No. 0000040040 customer.