徒然草

(0) (10) (20) (30) (40) (50) (60) (70) (80) (90) (100) (110) (120) (130) (140) (150) (160) (170) (171) (172) (173) (174) (175) (176) (177) (178) (179) (180) (181) (182) (183) (184) (185) (186) (187) (188) (189) (190) (191) (192) (193) (194) (195) (196) (197) (198) (199) (200) (210) (220) (230) (240) (241) (242) (243)

徒然草第百八十三段

人突く牛をば角を切り(人を突く牛は角を切り) 人食ふ馬をば耳を切りて(人食う馬は耳を切って)

そのしるしとす(そのしるしとする)

しるしをつけずして人をやぶらせぬるは(しるしをつけずに人を傷つけるのは) 主の咎(とが)なり(飼い主の罪である)

人食ふ犬をば養ひ飼ふべからず(人食う犬を養い飼ってはならない) これ皆咎あり(これらは皆罪のあることである)

律の禁(いましめ)なり。(律で禁止されていることだ)