徒然草

元に戻る 新着の囲碁棋譜

(0) (10) (20) (30) (40) (50) (60) (70) (80) (90) (100) (110) (120) (130) (140) (150) (160) (170) (180) (190) (200) (210) (211) (212) (213) (214) (215) (216) (217) (218) (219) (220) (221) (222) (223) (224) (225) (226) (227) (228) (229) (230) (231) (232) (233) (234) (235) (236) (237) (238) (239) (240) (241) (242) (243)


徒然草 第二百二十一段



建治(けんじ)・弘安(こうあん)の比(ころ)は(「建治(けんじ)・弘安(こうあん)の頃は)

祭の日の 放免(ほうべん)付物(つけもの)(賀茂祭の日の放免が身に着ける飾り物に)

異様(ことよう)なる(風変りな)

紺の布五六反にて(紺の布四五反で) 馬をつくりて(馬を作って)

尾髪(おかみ) には灯火(とうしみ)をして(には灯心を用いて作り)

蜘蛛のい描きたる水干につけて(蜘蛛の巣を描いた水干につけて)

歌の心など言ひわたりしこと(歌の心だなどと言いまわっていることを) 常に見及び侍りしなども(いつもかけ見ましたことなども)

興ありてしたる心地にて(面白くしでかしたものだなという心地で) こそ侍りしか」と(ございましたな」と)

老いたる道志(どうし)どもの(年老いた導志たちが) 今日も語り侍るなり。(今日も語ってございました)

この比(ごろ)は付物(最近は飾り物も) 年を送りて(年をおって)

過差(かさ)ことのほかになりて(必要以上の派手さは殊の外になって) 万(よろづ)の重き物を多く付けて(あらゆる重い物を多く付けて)

左右(さう)の袖を人に持たせて(左右の袖を人に持たせて) 自らは鉾をだに持たず(自分は鉾さえ持たないで)

息づき苦しむ有様(あえぎ苦しんでいるのは) いと見苦し。(たいへん見苦しい)


(0) (10) (20) (30) (40) (50) (60) (70) (80) (90) (100) (110) (120) (130) (140) (150) (160) (170) (180) (190) (200) (210) (211) (212) (213) (214) (215) (216) (217) (218) (219) (220) (221) (222) (223) (224) (225) (226) (227) (228) (229) (230) (231) (232) (233) (234) (235) (236) (237) (238) (239) (240) (241) (242) (243)


Copyright ©2025 Matsumura DB Lab. All rights reserved.

お問い合わせメールは、こちらからお願いします。Please contact us !

あなたは 0000040051 人目のお客様です。
You connected as No. 0000040051 customer.